新たなモノづくりのそばに

「キンバスパン サステナブルアクション」を私が先輩から引き継いだ時、どうしてこのような活動を始めたのかを質問しました。先輩曰く、ある時、服飾学校に行った際、糸棚に並んでいるミシン糸にキンバスパンがない事に気づき「より多くの学生の方々にキンバスパンを知って欲しい」と思い、服飾学校と会話を重ね、キンバスパンミシン糸を糸棚へ置いて頂く事ができました。また、先輩は「次世代のモノづくりの担い手となる学生の方々にキンバスパンを広く知って頂くにはどうすれば良いか」と考えておりました。

その頃、縫製工場様で量産する際に使用したミシン糸が残り、廃棄予定となっていた「残糸(ざんし)」を、服飾学校に無償提供することが可能となれば、縫製工場様からも学生からも喜ばれるのではと考え、また環境配慮(サステナブル)経営を要望されるようになってきた昨今、残糸の有効活用にも繋がると考えたそうです。

残糸とは、縫製時に使い切れず残ったミシン糸のこと。では、どうして残糸が出るかというと、 縫製アイテムにより様々な色を使用され不足とならない様、縫製工場様にてミシン糸を用意されますが必ずしもすべて使い切る事ができるわけではなく残糸が発生してしまいます。また、多品種小ロットでの製造などの影響にて余る場合もあります。様々な要因が重なりどうしても最後まで使い切る事ができず縫製工場様にて保管され使用する機会が無くなり廃棄予定となってしまうミシン糸があります。

ある服飾学校では授業の製品を作成する際に「キンバスパン サステナブルアクション」にて提供致しました残糸を活用いただきました。ミシン糸と言えど高価な為、ムダにはできない、そこでキンバスパンの残糸が使える事により、技術向上のための様々な作品にチャレンジできているとの感想をいただきました。

縫製工場様からご厚意で頂いた残糸を「学生の方々に活用してもらえたら」その思いを届けられたことに感無量です。

我々は、縫製工場様の思いである残糸を学生の皆様に届けることしかしていないのですが、少しでも学生が使いやすいように残糸を綺麗に整理し、学生の方々に届け喜んで頂きその作業が改めてとても有意義なことに思えてきました。

廃棄される運命の残糸が、日本を超え世界に羽ばたくかもしれない未来のモノづくりの担い手へ、縫製工場様の気持ちと一緒にお渡しし、活用頂けることが我々の日々の励みになります。

このように携わる皆様が喜びを感じ、繋げていこうという気持ちこそがサステナブルなんじゃないのかな、と思い始めています。

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